チたのかと思ったほどでした。しかし、とにかく気を取りなおして、船を作ることに決めました。船ができるまで、二ヵ月待ってもらうことになりました。そして、私は召使の月毛を助手に貸してもらいました。
 私は月毛をつれて、あの海賊どもが私をむりやりに上陸させた海岸の方へ行ってみました。丘にのぼって、ずっと四方を見わたすと、東北の方向に島影のようなものが見えています。望遠鏡を出してのぞいてみると、確かに島です。距離は五リーグぐらいです。とにかく、この島が見つかった以上はもう大丈夫だ、後は運を天にまかせて、あの島まで流れて行こう、と私は決心しました。
 それから家に帰ると、月毛と相談して、今度は森へ出かけて行きました。私は小刀で、彼はフウイヌムの斧を使って、槲《かしわ》の枝を幾本も切り落しました。それを私はいろ/\に細工しました。一番骨の折れるところは月毛が手伝ってくれて、六週間もすると、インド人の使うような独木舟《カヌー》が一|隻《せき》出来上りました。
 船はヤーフの皮で張って、手製の麻糸で縫い合せました。帆もやはりヤーフの皮で作りました。兎と鳥の蒸肉、それに牛乳、水を入れた壷を二つ、それだけを
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