A詩の話もよく出ます。私はヨーロッパで一番偉い人たちの集まりに出るよりも、ここで、フウイヌムの話を開いている方が、ずっと誇らしく思えました。
 私はこの国の住民たちの力と美と速さを感心しました。そして、このような穏やかな、立派な人格を、私はだん/\尊敬するようになりました。
 そして私は、自分の家族や友人、同胞などを考えてみると、とてもひどく恥かしくなりました。ヤーフと私たちが違うのは、たゞ人間の方は言葉が話せるということだけで、理性はかえって悪いことに使われています。よく、泉や湖にうつる自分の姿を見たときなど、私は思わず顔をそむけたくなりました。

     4 ヤーフ君、お大事に

 私はこの国にいつまでも住んでいたい、と思うようになりました。ところが、どうしても、この国を立ち去らねばならぬことがもちあがりました。
 この国では、四年ごとに全国から、代表者が集って、会議を開くのです。この会議は野原で、五六日つゞけられます。私の主人も、今度その会議に、代表者として、出て行ったのです。
 ところで、今度の会議で問題になったのは、ヤーフをこの地上に生かせておいて、いゝか悪いかという問題で
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