ナ、そんなものがあるとは考えられないと言っていました。私は、バルニバービや日本の人たちと、いろ/\話し合ってみて、長生ということが、すべての人間の願いであることを発見しました。片足を墓穴に突っ込んだような人間でさえ、もう一方の足ではできるだけ入るまいとあがきます。たとえ、どんなに年をとっていても、まだ一日でも長生するつもりらしいのです。
 ところが、このラグナグの国では、絶えず眼の前にストラルドブラグの例を見せつけられているためか、この国の人たちは、やたらに長生を望まないのです。
 あなたは人間の若さとか健康とか元気とかいうものが、いつまでもいつまでもつゞくと、とんでもない考え違いをしていられますが、ストラルドブラグのつらいところは、年をとって衰えながら、いろんな不便を耐えて、まだ生きつゞけているということなのです。」
 そう言って、彼はこの国のストラルドブラグの有様を次のようにくわしく話してくれました。
 彼等は三十歳頃までは普通の人間と同じことなのですが、それからあとは次第に元気が衰えてゆく一方で、そうして八十歳になります。この国では八十歳が普通、寿命の終りとされていますが、この八
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