い》ふのを出した、是《これ》が九号の難関《なんくわん》を踰《こ》へたかと思へば、憐《あはれ》むべし、其《そ》の歳《とし》の暮《くれ》十二号にして、又《また》没落《ぼつらく》、之《これ》が為《ため》に無けなしの懐裏《ふところ》を百七十円ほど傷《いた》めて、吽《うん》と参つた、仮《かり》に小文学《せうぶんがく》をも硯友社《けんいうしや》の機関《きくわん》に数《かぞ》へると、其《それ》が第七期、是《これ》が第八期で、未《ま》だ第九期なる者が有る、
余《あま》り人は知らぬが、千紫万紅《せんしばんこう》と云《い》つて、会員組織《くわいゝんそしき》にして出した者で、硯友社《けんいうしや》の機関《きくわん》と云《い》ふのではなく、青年作家《せいねんさくか》の為《ため》であつたから、社名も別に盛春社《せいしゆんしや》として、私《わたし》の楽半分《たのしみはんぶん》に発行した、是《これ》は廿《にぢう》四年の六月が初刊《しよかん》であつたが、例の九号にも及《およ》ばずして又《また》罷《や》めて了《しま》つたのです、小栗風葉《をぐりふうえふ》は此《こ》の会員の中《うち》から出たので、宅《たく》に来たのは泉鏡
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