。其処までいった時に初めて、戯曲的狙いの範囲が拡大される。戯曲の創作が、厄介な窮屈なものでなくなって、自由なのびのびとした領域をかち得るだろう。
戯曲の芸術としての本質的な進歩は、各作家個人々々の問題である。然しその芸術としての本質的な進歩を、外的な制扼によって多少でも阻まないためには、作家が抱懐する舞台のイメージを、もっと自由なのびのびとした境地へ導き出すことも、一つの方法である。
底本:「豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)」未来社
1967(昭和42)年11月10日第1刷発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2005年12月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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