書斎へはいりました。まだ身体はひどく酔いながら、精神はもう酔いがさめたような、冷熱の合間にある心地でした。
彼は煙草に火をつけました。それを吸いながら、窓を開きました。白布を敷きのべたような月明の夜でありました。
底本:「豊島与志雄著作集 第四巻(小説4[#「4」はローマ数字、1−13−24])」未来社
1965(昭和40)年6月25日第1刷発行
初出:「世界文化」
1946(昭和21)年3月
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2007年11月27日作成
青空文庫作成ファイル:
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