れない。どちらだって結局は同じことだ。私が生きようと死のうと、何処にも波紋一つ立たないだろう、ただ空しい時間だけが流れ去ってゆくだろう。兎に角私は、三つの品を実際に用いてみようと思う。どうなるかは、誰にだって分るものか。ただ静かな晴々とした空しい世界だ……。
底本:「豊島与志雄著作集 第二巻(小説2[#「2」はローマ数字、1−13−22])」未来社
1965(昭和40)年12月15日第1刷発行
初出:「中央公論」
1924(大正13)年1月
※「嘗」と「甞」の混在は底本通りです。
入力:tatsuki
校正:伊藤時也
2006年5月2日作成
青空文庫作成ファイル:
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