れども、肉体は精神の力ばかりでは自由にならない場合がある。如何に朗かな精神の者も、不自由な生活のために、肉体の衰微を来すことがよくある。それを私は諸君に就て最も恐れる。バラックの生活は、肉体的に極めて不健康な生活である。
バラックに住む人々よ、私は諸君の自重と自愛とを切に切に願いたい。そして諸君の肉体的健康を心から祈りたい。
底本:「豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)」未来社
1967(昭和42)年11月10日第1刷発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2005年12月7日作成
青空文庫作成ファイル:
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