あること、生の力強い喜びはけっして尽きないこと、などを考え浮かべた。彼は息をつまらせながら、もう思うままにならない声で――(おそらく彼の喉《のど》からはなんらの声音も出なかったろうが、彼はそれに気づかなかった)――生にたいする賛歌を歌った。
眼に見えない管弦楽団が彼の歌に答えた。彼は考えた。
「どうして彼らはあんなことを知ってるのだろう? 練習をしたこともないのに。間違えずに最後までやってくれればいいが!」
彼は両腕を振り動かして拍子を取りながら、管弦楽団の全員に見えるようにと、身を起こしてすわろうとした。でも管弦楽団は間違いをしなかった。自分たちの腕前を確信していた。なんという霊妙な音楽だろう! 今や彼らは照応の曲を即興演奏しはじめていた。クリストフは面白くなってきた。
「ちょっと待て、面白い奴《やつ》らだ。俺がみごとにとらえてやる。」
そして彼は水|棹《さお》でぐっと一突きして、舟を気ままに右や左へあやつりながら危険な水路の中へはいっていった。
「どうしてこんな所を乗り越せるのか?……またそんな所を?……そらとらえたぞ!……またもやそんな所へ?」
彼らはいつもうまく乗り越し
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