つくしていた。そしてオーロラのほうを理想化していた。ジョルジュの幸福によりもいっそうオーロラの幸福に、責任をもってると思っていた。なぜなら、ジョルジュはいくらか自分の息子《むすこ》であり自分自身であるような気がした。そして、潔白なオーロラにあまり潔白でない伴侶《はんりょ》を与えるのは、自分の落度《おちど》ではあるまいかと考えた。
しかしある日、彼は二人の若者が腰をおろしてる園亭《えんてい》のそばを通りかかって――(それは二人の婚約後間もないときのことだった)――オーロラがジョルジュの過去の情事の一つをひやかして尋ねてるのを、そしてジョルジュが自分から進んで話してきかしてるのを、悲しい気持で聞きとった。また彼は二人が少しも隠しだてをしない他の会話を聞きかじって、ジョルジュの「道徳」観念にたいしては自分よりもオーロラのほうがはるかに平然としてるのを、知ることができた。二人はたがいにひどく好き合いながらも、永久に結び合わされたものだとは少しも思っていないらしかった。恋愛および結婚に関する問題については、二人は自由の精神をいだいていた。その精神にも美しさがあるには違いなかったが、しかし死に至
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