に、自分を攻撃する人々をしか弟子とは認めないと言った。そして、若い音楽家が自分の音楽的|天稟《てんぴん》を話しに来て、彼の同情をひくつもりで彼に諛《へつら》うと、それに向かって尋ねた。
「それでは、君は僕の音楽に満足してるのですか。君は僕と同じ方法で、自分の愛や憎悪を表現するつもりですか。」
「そうです。」
「そんならもう黙り込んでしまうがいいでしょう。君には何も言うべきものがないはずです。」
服従せんがために生まれた従順な精神を嫌悪《けんお》し、自分の思想と異なった思想を吸いたいために、彼は自分の観念とまったく反対の観念を有する人々のほうへひきつけられた。彼の芸術や理想主義的信念や道徳的概念などを死文に等しく思ってる人々に、彼はかえって加担してるがようだった。そういう人々は、人生や愛や結婚や家庭や、あらゆる社会関係にたいして、彼と異なった見方をしていた。もとより善良な人々ではあったが、しかし精神的進化の他の時代に属してるようだった。クリストフの生の一部を食い荒らした苦悶《くもん》や懸念などは、彼らには理解できがたかった。もちろん彼らにとってはそのほうが結構である! クリストフはそれ
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