》よなにゆえに哭《な》くや。」――「わが主を取りし者ありていずこに置きしかを知らざればなり。」彼女かく言いて振り返りみ、イエスの立てるを見たり。されどもイエスなることを知らざりけり。
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または、一連の悲劇的な歌曲《リード》。それはスペインの俗謡の文句に作曲したもので、その中には黒い炎とも言うべき恋と喪との陰気な歌があった。
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わたしゃなりたい
お前が埋まるその墓に、
末の末まで
お前を両手に抱かんため。
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または、静穏の島およびスキピオの夢[#「スキピオの夢」に傍点]と題された二つの交響曲《シンフォニー》。この交響曲の中では、ジャン・クリストフ・クラフトの他のいかなる作品におけるよりもいっそうよく、当時の音楽上のあらゆる美しい力の結合が実現されていた。薄暗い襞《ひだ》のある懇篤な学者的なドイツの思想、熱情的なイタリーの旋律《メロディー》、細やかな節奏《リズム》と柔らかい和声《ハーモニー》とに富んでるフランスの敏才、などが結合されていた。
「大なる喪の悲しみのおりに絶望から生ずるその感激」は、一、二か月つづい
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