的騎行、フィリップ・オーギュストやヴィルアルドゥーアンのそれにも劣らないほど神秘的で切実な新しい十字軍、などは国民を逆上さしてしまった。書物の中でしか戦争を見たことのないそれらの若者らは、戦争を美しいものだと訳なく考えていた。彼らは攻撃的になっていた。平和と観念とに疲れはてた彼らは、血まみれの拳《こぶし》をしてる活動が他日フランスの強勢を鍛え出すはずの、「戦闘の鉄碪《てっちん》」を賛美していた。観念論の不快な濫用にたいする反動から、理想にたいする蔑視《べっし》を信条として振りかざしていた。狭い良識を、一徹な現実主義を、国民的利己心を、空威張りに称揚していた。その破廉恥な国民的利己心は、祖国を偉大となすことに役だつ場合には、他人の正義と他の国民性とを蹂躙《じゅうりん》するのをも辞せないものだった。彼らは他国人排斥者であり反民主主義者であって――そしてもっとも不信仰な者までが――カトリック教への復帰を説いていた。それもただ、「絶対なるものに運河を設ける」ための実際的要求からであり、秩序の主権との力のもとに無限なるものを閉じこめんとの実際的要求からであった。そして彼らは、前時代の穏和な囈語《
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