のほうのオーロラは、十一歳になっていたが、母親に似寄っていた。母親ほどきれいではなくて、やや田舎者めいた活気をそなえていた。かすかに跛をひいていた。やさしい快活ないい娘で、すぐれて身体が丈夫で、多くの善意をもち、怠惰の天性を除いては、生まれつきの才能は少なく、何にもしないことが大好きだった。クリストフはこの娘を非常にかわいがった。グラチアと並べて彼女を見ながら、一人の者の両年齢期を、二つの時代を、一時に見てとるという楽しみを味わった……。それは同じ一つの茎から出た二つの花である。レオナルドの聖なる家族[#「聖なる家族」に傍点]、聖母と聖アンナ、同じ微笑の二つの色合いである。一つの女の魂から咲き出た花の全体が、一目で見てとられるのである。そしてそれは美しいとともにまた物悲しい。なぜなら、それが移り過ぎるのが見てとられるから。……熱烈な心をもってる者にとっては、同時に二人の姉妹を、あるいは母と娘とを、熱い清浄な愛で愛するのは、きわめて自然なことである。クリストフは自分の愛する女を、その一連の全種族においても愛したかった。彼女の微笑のおのおのは、その涙のおのおのは、その親愛なる頬の皺《しわ》
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