たり、運動をしたり、展覧会を見に行ったり、本を読んだり……。」
「教科書を読んだほうがいいだろう。」
「学校では面白いものなんか読ませやしません……。それから、私たちは旅行もします。前月は、オクスフォードとケンブリッジとの競争を見に、イギリスへ行きました。」
「そんなことをしてるから学問が進むんだ。」
「でも、学校にじっとしてるよりずっとよく物を知ります。」
「そしてお母さんは、それをなんと言ってるんだい。」
「お母さんはたいへん物がわかっています。私の望みどおりにしてくれます。」
「しようがないね!……私のような者を父親にもたなくって君は仕合わせだ。」
「あなたこそ私のような者を……。」
そのかわいげな様子には敵することができなかった。
「そしてそれほど旅行家の君は、」とクリストフは言った、「私の国を知ってるかい。」
「知っています。」
「でも君はきっとドイツ語を一言も知るまい。」
「ところがよく知っています。」
「では少しためしてみようか。」
二人はドイツ語で話し始めた。少年は不正確なたどたどしい話し方をしたが、それでもおかしなほど勢い込んでいた。きわめて怜悧《れいり》で利発だ
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