あった。彼は邪魔されたのを怒りながら行って開いた。十四、五歳の少年がクラフト氏を尋ねてきたのだった。クリストフは不平ながらも室に通した。少年は金髪で、青い眼をし、繊細な顔だちをし、背はそう高くなく、痩《や》せた身体をしていた。クリストフの前にたたずんで、やや気おくれがしたように黙っていた。がすぐに気を取り直して、澄んだ眼を挙げてクリストフを珍しげにうちながめた。クリストフはそのかわいらしい顔を見て微笑《ほほえ》んだ。少年も微笑んだ。
「ところで、」とクリストフは言った、「なんの用ですか。」
「私が来ましたのは……。」と少年は言った。
(彼はまたおどおどして、顔を赤め、口をつぐんでしまった。)
「あなたが来たことはよくわかっています。」とクリストフは笑いながら言った。「けれど、なんで来たのですか。私のほうを見てごらんなさい。私が恐《こわ》いんですか。」
少年はまた微笑を浮かべ、頭を振って音った。
「いいえ。」
「豪《えら》い!……ではまず、あなたはどういう者であるか言ってごらんなさい。」
「私は……。」と少年は言った。
そして彼はまた言いやめた。彼の眼は不思議そうに室の中を見回して
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