のはもっとも悪い殺害です。けれども、罪は罪を許しません。あなたもそのことはよく御存じでしょう。」
「知っています。あなたの言われることは道理です。僕はよく考えもせずに言ってるのです……。けれど、おそらく僕はそのとおりのことをやりかねないんです。」
「いいえ、あなたは自分で自分をけなしていらっしゃるのですよ。あなたはいい人ですもの。」
「僕は熱情に駆られると、やはり他人に劣らず残酷になります。ねえ、僕は先刻《さっき》どんなにか怒《おこ》ってたでしょう!……自分の愛する友人が泣くのを見ては、彼を泣かしてる者をどうして憎まずにいられましょう? 子供をも見捨てて情夫のあとを追っかけていった浅ましい女にたいしては、いくら苛酷《かこく》にしてやってもまだ足りないではないでしょうか。」
「そんなふうにおっしゃるものではありません、クリストフさん。あなたにはよくわからないのです。」
「えッ! あなたはあの女の肩をもたれるのですか。」
「私はあの女《ひと》をお気の毒に思います。」
「僕は苦しんでる人たちをこそ気の毒だと思うんです。人を苦しめる奴《やつ》らを気の毒だとは思いません。」
「じゃああなたは、あ
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