ぶせてるだけである。それを実際に感じてる女たちでさえ、心の奥底でそれを承認するのを恥としている。ジャックリーヌは、みずから自分をとがめた。利己心と母性愛との間に争いが起こった。子供がいかにも幸福そうに眠ってるのを見ると、彼女の心は動かされた。しかしすぐそのあとで彼女は苦々《にがにが》しく考えた。
「この子が私を殺したのだ。」
 そして彼女は、自分の苦しみで幸福を購《あがな》ってやったその子供の、無関心な眠りにたいするいらだたしい反抗を、押えつけることができなかった。彼女の身体が回復し子供が少し大きくなってからも、そういう敵意ある感情はおぼろげながら残っていた。彼女はその感情をみずから恥じたので、それをオリヴィエのせいだとした。彼女はやはり自分は病気であると思っていた。そして、病気の原因たる無為閑散――(子供からは離れ、働くことを強《し》いて禁ぜられ、まったく孤立してしまい、脂肪太りにされる家畜のように、寝床に長くなったまま腹いっぱい食わせられて過ごす、むなしい日々)――それを医者たちから勧められてますます生じてくる、いろんな不安、健康にたいする絶えざる懸念、などはついに彼女をして自分の
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