ん正直だからとて、クリストフに不利な契約を結んではいた。そしてその契約を守っていた。あまりによく守っていた。ある日クリストフは、自分の七重奏曲が四重奏曲に変えられてるのや、一連の二手用ピアノ曲が四手へ拙劣に書き直されてるのを、見出してたいへん驚いた。しかも彼へ無断でされてるのだった。彼はヘヒトのもとへ駆けつけて、その証拠の楽曲をつきつけながら言った。
「君はこれを承知ですか。」
「もちろんです。」とヘヒトは言った。
「よくも……よくも君は、僕の作品を書き改めることができましたね、僕の許しも求めないで!……」
「なんの許しをですか。」とヘヒトは平然として言った。「あなたの作品は私のものです。」
「また僕のものでもあるはずだ。」
「いいえ。」とヘヒトは静かに言った。
クリストフは飛び上がった。
「僕の作品が僕のものではないんだって?」
「もうあなたのものではありません。あなたは私に売られたでしょう。」
「馬鹿なことを言っちゃいけない! 僕は原稿を売ったのだ。君はそれで勝手に金をこしらえたまえ。しかし原稿の上に書かれてるものは、僕の血なんだ、僕のものなんだ。」
「あなたはすべてを売られたの
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