がしばらくして聞かれたほど、同じような生活だった。しかしそれこそ、何か変わったものがある明らかな証拠だった。彼らの収入が二倍三倍したのは事実であるが、何に使ったかわからないまにそれがみななくなっていった。以前どうして暮らしてゆけたかが怪しまれるほどだった。金はみないろんな新しい費用のために吸い取られて消えていった。それらの費用もすぐに習慣的となり欠くべからざるものとなった。ジャックリーヌは一流の仕立屋と近づきになっていた。子供のときから知ってる日雇いの出入りの仕立屋とは、手を切ってしまっていた。つまらないものでできてはいるがそれでもなおきれいな、あの廉価な小さい帽子をかぶってた時代――非のうちどころのないほど優美なものではないが、しかし彼女の容姿を反映して輝き、彼女自身の一部とも言うべき、あれらの服をつけていた時代、それはどこへいってしまったのであろう? 彼女の身のまわりに光被していた親和な落ち着いた魅力は、日に日に消えていった。彼女の詩趣は融《と》け去っていった。彼女は通俗な女となってしまった。
彼らは住居を変えた。あれほどの苦心と喜びとで定めた住居は、もう狭く醜いものに思われた。
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