ニなく」に傍点]、楽しき歓喜の情に頭より足先まで[#「楽しき歓喜の情に頭より足先まで」に傍点]戦《おのの》くことなく[#「くことなく」に傍点]、われを忘るることもできざる者は[#「われを忘るることもできざる者は」に傍点]、不徳なるゆがめる堕落せる魂をもてるしるしにして[#「不徳なるゆがめる堕落せる魂をもてるしるしにして」に傍点]、かかる者にたいしては[#「かかる者にたいしては」に傍点]、生まれ悪しき者にたいするがごとくに[#「生まれ悪しき者にたいするがごとくに」に傍点]、人は注意を要するなり[#「人は注意を要するなり」に傍点]……。」
「それは僕も知ってます。」とクリストフは言った。「わが親愛なシェイクスピヤの言葉です。」
「いいえ。」とアルノーは穏やかに言った。「シェイクスピヤよりも前の人、わがロンサールの言葉です。音楽を愛するのが流行にしても、フランスでは、昨今に始まったのではないことがおわかりでしょう。」
しかし、クリストフを多く驚かしたのは、フランスにおいて音楽が愛されてるということよりもむしろ、ドイツにおけるとほとんど同じ音楽が愛されてるということだった。彼が最初見たパリー
前へ
次へ
全333ページ中217ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
豊島 与志雄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング