れを彼に言いはしないだろう。彼らはその沈黙のうちに平然と澄まし込んでいた。選挙に投票しないと同様に、芸術に関与することを控えていた。気分を乱されるので書物を読まなかったし、嫌《いや》な思いをさせられるので芝居へ行かなかった。そして、反対者どもが投票したり、反対者どもが選ばれたり、または、厚顔な少数者のみを代表してる作品や観念が、恥ずべき成功をしたり仰山な広告をしたりしても、彼らはそのまま放っておいた。
オリヴィエは、精神上同民族たるべき人々から知られていないので、彼らを当てにすることができなかった。そして敵軍の掌中に陥ってるのを知った。多くは彼の思想に敵意をもってる文学者や、その命を奉じてる批評家などばかりだった。
彼らとの最初の接触に、彼は血を絞らるる思いをした。老ブルックナーは、新聞雑誌の意地悪さにひどく苦しめられて、もう自作の一編をも演奏させたがらなかったが、それと同じくらいにオリヴィエは、批難にたいして敏感だった。彼は、昔の同僚たる大学の職員らからさえも、支持されなかった。彼らはその職務のおかげで、フランスの精神的伝統にたいするある程度の知覚をなおもっていて、オリヴィエを理
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