芝居をうろつき回っていた。彼らは無味乾燥な談話に加わりに来、そこに腰を落ち着け、幾時間もぐずついていた。ようやく立ち上がる時には、胃袋が妙にふくれきり、胸糞《むなくそ》の悪い気持になり、飽き飽きしながら物足りなくて、もっとつづけたくもあればまたつづけるのが厭《いや》でもあるのだった。そういう青年らがクリストフを取り巻いていた。あたかも、生命にすがりつくために一つの魂へ取りつこうとうかがってる「待ち伏せの怨霊《おんりょう》」、ゲーテのいわゆる尨犬《むくいぬ》、のようであった。
 虚栄心の強い馬鹿者なら、そういう寄生虫の取り巻き連中を喜んだかもしれない。しかしクリストフは偶像の真似《まね》をしたくなかった。そのうえ、彼がなしてることのうちに、ルナン式の、ニーチェ式の、ローズ・クロア的な、雌雄両性的の、へんてこな意向があると思ってるそれら賛美者らの、馬鹿《ばか》げきった生意気さに彼はぞっとした。彼は皆を追っ払ってしまった。彼は受動的な役目を演ずべき人間ではなかった。彼のうちではすべてが行動を目的としていた。彼は理解せんがために観察していた。そして行動せんがために理解したがっていた。偏見の拘束
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