頭《たいとう》してきた第四の階級は、屈服させるのにまだ困難ではなかった。頽廃《たいはい》したローマが野蛮人の群れを取り扱ったと同じように、頽廃したフランス共和政府はこの第四階級を取り扱っていた。ローマはもはや野蛮人らを国境外に掃蕩《そうとう》する力がなくて、彼らを自分のうちに合体させ、そして間もなく彼らは最上の番犬となってしまったのである。社会主義者だと自称してるブールジョア階級の代表者らも、労働階級の選良中の最も知力すぐれた人々を、隠密《おんみつ》に引きつけ併合していた。彼らは無産党からその首領らを切り放し、その新しい血を自分のうちに注入し、その代わりには、ブールジョア的観念を彼らにつめこんでいた。

 ブールジョア階級が試みてる民衆併合の企てのうちで、当時最も不思議な実例の一つは、通俗大学であった。それは、人の知り得るあらゆる事物[#「人の知り得るあらゆる事物」に傍点]の知識を雑然と並べた、小さな勧工場だった。そこで教えることになってる科目は、綱領の示すとおり、「物理学や生物学や社会学などの知識の各部門、すなわち、天文学、宇宙学、人類学、人種学、生理学、心理学、精神病学、地理学、言
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