えもう、なんの役にもたたず、日に日に死んでゆき、馬鹿な人たちに、人に軽蔑《けいべつ》されまた私たちを軽蔑するような人たちに、我慢して与えてしまわなければならないでしょう。……そしてだれも私たちを理解してはくれません。女は男にとって謎《なぞ》だと言われるかもしれません。そして、私たちをつまらないおかしなものだと思うのも、男の方にはまだ許せます。けれども女の人は私たちを理解してくれてもいい訳です。自分でも私たちと同じだったことがあるんですもの。ただ昔のことを思いだすだけで足りるんですわ。……それなのにまるっきり駄目なんです。少しも力になってはくれません。母親でさえも私たちのことを知りません。ほんとうに私たちを知ろうともつとめません。ただ私たちを結婚させようとばかりしています。その他のことは、生きようと死のうと、勝手にするがいいというのです。社会は私たちをまったくうっちゃっておくのです。」
「力を落としてはいけません。」とクリストフは言った。「人は各自に人生の経験をやり直さなければなりません。勇気があれば万事うまくゆきます。あなたの世界以外に捜してごらんなさい。フランスにはまだりっぱな人が多
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