をし重々しい頤《あご》がしっかりと首にくっついていて、獣的な美がないでもない、パルマ式な顔も見られた。またある者は、房々《ふさふさ》とした縮れ毛と、燃えるような果敢な眼とをもっていた。よく観察すると、そういう女らは慧敏《けいびん》で、鋭利で、万事にゆきわたり、他の女よりもさらに男らしく、それでもまたさらに女性であった。またかかる連中の間に、あちらこちらに、いっそう霊的な顔が際《きわ》だっていた。その清純な顔だちは、ローマを越えて、ラバンの国へまでさかのぼるものであった。静寂の詩が、砂漠《さばく》の諧調《かいちょう》が、その顔には感ぜられた。しかしクリストフはそばに寄っていって、このレベッカのような婦人が、ローマのファウスチナやヴェニスの聖バルブなどのような婦人とかわす言葉を聞いた時、それもやはり他の者らと同じく、ユダヤ系のパリー女にすぎないことを知った。しかも本来のパリー女よりいっそうパリー的で、いっそう技巧的であり作り物であって、マドンナのような眼で人々の魂や身体を赤裸に看破しながら、平気な意地悪を言っていた。
クリストフはどの連中にも仲間入りすることができずに、一つの連中から他の
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