ジャン・クリストフ
JEAN CHRISTOPHE
第一巻 曙
ロマン・ローラン Romain Rolland
豊島与志雄訳

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)捧《ささ》ぐ

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)手|真似《まね》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「口+愛」、第3水準1−15−23]
−−

[#ここから5字下げ、左右中央]
いずれの国の人たるを問わず、

苦しみ、闘い、ついには勝つべき、

あらゆる自由なる魂に、捧《ささ》ぐ。

          ロマン・ローラン
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昼告ぐる曙《あけぼの》の色ほのかにて、
汝《な》が魂は身内に眠れる時……
     ――神曲、煉獄の巻、第九章――
[#ここで字下げ終わり]
[#改ページ]

     一

[#ここから10字下げ]
うち湿りたる濃き靄《もや》の
薄らぎそめて、日の光
おぼろに透し来るごとくに……

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