あなたに申さなければならなかったのです。私の考えの筋はおわかりでしょう、容易にわかることです。私は九カ年以上も彼女といっしょにいたのです。私どもは初めは大通りの破家《あばらや》に住み、それから修道院に住み、次にリュクサンブールの近くに住んでいました。あなたが始めて彼女に会われたのはリュクサンブールでですね。彼女の青いペルシの帽を覚えておいでですか。それから私どもは、アンヴァリード街区に行きました。鉄門と庭とのある家です。プリューメ街です。私は小さな後庭の離れに住んでいて、そこからいつも彼女のピアノを聞いていました。それが私の生命でした。私どもは決して別々になったことはありませんでした。九年と何カ月か続いたのです。私は実の親のようであり、彼女は実の娘のようでした。あなたにもよくおわかりかどうか知りませんが、ポンメルシーさん、今立ち去ってしまい、もう彼女に会わず、もう彼女に言葉もかけず、まったく彼女を失ってしまうのは、実にたえ難いことです。もし悪いとお考えになりませんでしたら、私は時々コゼットに会いにきたいのです。たびたびは参りません。長居もいたしません。表の小さな室《へや》にきめていただ
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