にもいた。だが、オーヴェルニュやファヴロールにいた者は皆牢にいた者だというのかね。私は泥坊なんかしなかったというんだ。私はシャンマティユー爺というものだ。私はバルーさんのうちにいた。ちゃんと住居《すまい》があったんだ。旦那方は訳もわからないことを言って私をいじめなさる。なぜそう一生懸命になって私を皆でつけ回しなさるのかね!」
 検事はその間立ったままでいたが、裁判長へ向かって言った。
「裁判長殿、被告は曖昧《あいまい》なしかも至って巧妙な否認を試み、白痴として通らんとしている。しかしそうはゆかぬ。吾人《ごじん》はその手には乗らない。裁判長並びに法廷の諸君、吾人は被告の否認に対して、ふたたび囚徒ブルヴェー、コシュパイユ、シュニルディユー、および警視ジャヴェルを、この場に召喚することを請求したい。しかして最後に今一度、被告とジャン・ヴァルジャンとが同一人なるや否やを彼らに尋問したいのである。」
「検事に注意するが、」と裁判長は言った、「警視ジャヴェルは公用によって隣郡の町に帰るため、供述を終えて直ちに法廷を去り、この町をも去っている。検事および被告弁護士の同意を得てそれを彼に許可したのであ
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