きた。ところがイッシーでおもしろいことがあった。当時、陸軍御用商人ブウルガンの所有であったその公園ビヤン・ナシオナルは、偶然にもすっかり開かれていた。彼らは門をはいって、洞窟《どうくつ》の中のばかの隠者を見、有名な鏡の間の不思議な働きをためしに行った。そこはある半羊神が百万の富者になり卑しいチュルカレーがプリアプ神になったという話しにふさわしい、淫猥《いんわい》な陥穽《あな》だった。また彼らはベルニス修道院長が祝福した二本の栗《くり》の木にゆわえられてる、大きな綱のぶらんこを激しくゆすった。トロミエスが美人連を代わる代わるぶらんこにのせて揺すると、ちょうどグルーズの好んで画いた絵のようにその裾《すそ》がまくれるので、皆ははやし立てた。そしてツウルーズはスペインのトロサと関係があるので、ツウルーズ生まれで多少スペインと縁のあるトロミエスは、愁《うる》わしい調子で古いスペインの小唄《こうた》ガレガ[#「ガレガ」に傍点]を歌った、おそらく二本の木の間の綱の上に勢い込めて揺られてる美しい娘から感興を得たのであろう。

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わたしの生まれはバダホース。
恋というのがわたしの名
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