われはそれをまたりっぱに約束している。女どもはいつもそのことを言っているし、ことに僕にははなはだしい。ちょうどナポリの年寄った女たちが一月の護神《まもりがみ》に向かって叫ぶようだ。黄いろな顔の神様[#「黄いろな顔の神様」に傍点]、奇蹟を施して下さいませ[#「奇蹟を施して下さいませ」に傍点]! われわれの美人たちは絶えず僕に言う、トロミエス、いつびっくりするようなことをしでかすの? 同時にまた親父《おやじ》どもからはうるさい手紙が来る。両方から繰言《くりごと》だ。僕はもう時機がやってきたように思う。いっしょに相談しよう。」
そこでトロミエスは声をひくくして、何やら秘密にささやいた。よほどおもしろいことだったと見えて、同時に四人の口から、大きな感にたえたような冷笑がもれた。そしてブラシュヴェルは叫んだ、「そいつは、うまい考えだ!」
煙草の煙の立ちこめたある喫煙珈琲店《エスタミネ》が前にあった。彼らはそこへはいって行った。その後の彼らの相談は物影に消えてしまった。
人に知られぬその相談の結果は、四人の青年が四人の若い女を招いて、次の日曜に催した有頂天《うちょうてん》な遊楽となった。
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