悲鳴と来ては、本当に、聞いていて身の毛がよだつほどでした。それからまた蛇もです! 百もそろって一斉にしゅっしゅっというものですから、メヅサの頭の蛇もまた、魔法の袋の中からそれに応《こた》えるのでした。
ゴーゴン達はすっかり目が覚めるとすぐに、がらがらというような音を立てて空中に舞上って、真鍮の爪を振上げ、物凄い牙をばりばりと鳴らし、その大きな翼をあまりはげしく羽《は》ばたきしたので、羽根の毛が幾つか抜けて、ひらひらと海岸の方へ落ちて行きました。そしておそらくそれらの羽根の毛は、今でもそこに落ちているでしょう。ゴーゴン達は高く舞上って、それはもう、誰でも石にしてしまおうというので、物凄くあたりを睨みまわしました。もしもパーシウスが彼等の顔をまともに見るとか、彼等の爪にかかるとかしていたら、彼の気の毒なお母さんは、二度とわが子に接吻する時は来なかったでしょう。しかし彼はゴーゴン達の方を見ないように、よく気をつけました。それに彼は隠兜をかぶっていたので、ゴーゴン達は彼をどっちへ追っかけていいか分らなかったのです。又彼は飛行靴《とびぐつ》を出来るだけ利用することを忘れないで、まっすぐに一マイ
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