スが前から下げていた剣の代りに、それを彼につけてやりました。
『君の目的に役立つ剣は、わたしの剣のほかにはないのだ、』と彼は言いました、『その刃《は》はこの上もなく切れ味がよくて、鉄でも真鍮でも、まるで細い細い小枝を切るように切れてしまう。さあ、これから出かけよう。お次は、三人の白髪《しらが》の婆さん捜しだ。その婆さん達が、水精《ニンフ》の居処《いどころ》をわれわれに教えてくれるんだからね。』
『三人の白髪婆さんですって!』とパーシウスは叫びました。彼は冒険の途中に、また新しい面倒が起ったとばかり思ったからです。『一体その三人の白髪婆さんって誰でしょう? 僕はそんな婆さん達のことは聞いたこともありませんが。』
『彼等は三人の大変奇妙なおばあさん達なんだ、』とクイックシルヴァは笑いながら言いました。『彼等は仲間でたった一つの目と、たった一つの歯としか持っていない。その上、星明りか、夕方の薄闇の中かで見つけなければならない。というのは、彼等はお日様やお月様が出ている時は、決して姿を見せないからだ。』
『しかし、』とパーシウスは言いました、『僕はどうしてそんな三人の白髪婆さんのことで暇をつぶ
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