たら、そうするのにと思いつづけました。
しかし、現在出した夕食が、こんなにわずかなものである以上は、客達のおなかがそんなにすいていなければよかったのに、と思わずにはいられませんでした。ところがどうでしょう、旅人達は食卓につくと、早速、二つの鉢の牛乳を一息に飲んでしまいました。
『ボーシスおばあさん、よかったら、もう少し牛乳を下さい、』クイックシルヴァが言いました。『今日は暑かったんで、僕とても喉が渇《かわ》いてるんです。』
『ところが、あなた方、』と、ボーシスは大変困って答えました、『ほんとにおあいにくで、申しわけありません! が、ほんとに、壺の中には、ほとんどもう一しずくの牛乳もないんです。おう、お前さん! お前さん! どうしてわたし達は、夕食抜きにしなかったんだろうねえ?』
『だって、僕には何だか、』とクイックシルヴァは叫んで、食卓から立上って、壺の把手《とって》を持ちました、『ほんとに、あなたがおっしゃるほど、困ったことになっているようには思えないんですが。たしかに壺の中には、まだ大分牛乳がありますよ。』
彼はそう言いながら、ボーシスが大変驚いたことには、ほとんど空《から》だ
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