ば、彼等がみんなでユースタスを取巻いて集まっているのを見るだろう。彼は木の切株に腰かけて、ちょうどこれから何か話を始めるところらしい。実は、子供達のうちの小さい方の連中には、この丘の長い登り道が、彼等の小さい股ではとてものぼり切れないということが分ったのだ。だから、従兄ユースタスは、ほかの連中が頂上まで行って帰ってくるまで、登り道の中程にあたるこの辺のところに、スウィート・ファーンとカウスリップとスクォッシュ・ブロッサムとダンデライアンとを残しておくことにきめたのだ。しかし、彼等が不平を言って、あまりあとに残りたがらないので、彼はポケットからいくつかの林檎を出して来て、彼等にくれてやり、その上、彼等に大変いい話を聞かせてやろうと言って見た。すると彼等は機嫌をなおして、泣面《なきつら》が大にこにこに変ってしまった。
 その話のことなら、わたしはその辺の藪のかげにいて、それを聞いたので、次の頁からまた、それを読者にお伝えしようと思う。
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    不思議の壺

 ずっと昔の或る夕方のこと、フィリーモン爺さんと、そのおかみさんのボーシス婆さんとが、彼等の小さなお家《うち》の戸口
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