としよう、』巨人は答えました。『いずれにしても、お前は、もしもこの先百年、いやどうかすると千年もそれを背負っていなければならないことになっても、不平を言っちゃいかん。わしは背中が痛かったのに、それよりも大分長く背負ってたからなあ。まあ、その上で、千年もたって、もしもわしの気が向くようなことがあったら、また交代することになるかも知れない。お前はたしかに、大変強い男だ、そして、それを証明するのに、決してこれ以上の機会はありっこないよ。後世の語り草になること請合《うけあい》だ!』
『ちぇっ! 後世の語り草なんか、ちっともありがたくないや!』ハーキュリーズは、もう一ぺん肩をしゃくりながら叫びました。『ほんとにちょっとの間でいいんだから、空を君の頭に乗っけといておくれよ、ねえ、いいだろう? 重みのかかるところへ、獅子の皮を当てたいんだよ。重みで肩や背中が赤むけになって、何百年もここに立ってる間には、よけいな痛い目をすることになるからね。』
『そりゃ尤もだ。わしが持っててあげよう!』と巨人は言いました。というのは、彼はハーキュリーズに対して、別に不親切な気持はなく、ただ自分で楽《らく》がしたさに、
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