分長くなりそうだということを察して、見知らぬ人がおしゃべりの間にとって食べられるように、パンと葡萄との食事を用意していました。彼等は喜んでこの簡単な食事を彼にすすめました。そして、彼一人でたべるのがきまりが悪いといけないからというので、娘達も時々、おいしい葡萄をつまんで、薔薇色の口に入れました。
旅の人はつづいて、彼が一年間ぶっ続けに、息を入れるために休みもしないで、大変足の速い牡鹿を追っかけて行って、とうとうその叉《また》になった角をつかまえて、生捕《いけどり》にして家につれて帰った話をしました。それからまた彼は、半分人間で半分馬みたいな、とてもおかしな人種とたたかって、こんないやな形のものが、この先、人の目につかないようにするのは自分の務めだというような考えから、それらをみんな退治てしまいました。いろいろそんなことをした上に、彼は或る厩《うまや》の掃除をしたことを大変手柄のように言いました。
『そんなことが大した手柄だとおっしゃるんですか?』と若い娘の一人が笑いながら訊きました。『田舎のどんなお百姓だって、それ位なことはしますわ!』
『もしもそれが普通の厩だったら、僕はなにもわざ
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