を一疋ずつ、小さな両手につかんで、それらを締め殺してしまいました。彼はまだほんの少年の頃、彼が今その大きな、もじゃもじゃの毛皮を肩にかけている獅子と殆ど同じくらい大きなやつを退治ました。その次に彼がやったのは、ハイドラというおそろしい怪物とのたたかいでした。それは九つも頭があって、その一つ一つに、とても鋭い歯をもっていました。
『だって、ヘスペリディーズの竜には、百も頭があるんですよ、』と娘達の一人が口を入れました。
『それでも、』と見知らぬ人は答えました、『僕は、そんな竜が二疋でかかって来ても、ハイドラ一疋よりも、楽《らく》だと思うなあ。というのは、ハイドラと来ちゃ、一つ頭をちょん切《ぎ》ったと思うと、すぐそのあとから二つの頭が生えて来るというわけですからね。その上、どうしても死なないで、切り落したあとでも長い間、同じような激しさで、いつまでも咬みに来るという頭が一つあるんです。だから僕は仕方なしに、それを石の下に埋めて来ましたが、そいつはきっと今でも生きているでしょう。しかし、ハイドラの胴体と、ほかの八つの頭とは、もうこの上害をするようなことは決してないでしょう。』
娘達は話が大
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