してペリウィンクルが他の方の手をつかまえているので、彼はまるで一日じゅう雪の中をころがりまわっていたような、だらしのない恰好ではいって行くほかなかった。また事実、一日じゅう雪の中にいたにはちがいなかったが。
 プリングル氏は随分とやさしく学生の方を振り向いたのであったが、それでも学生の方ではその態度に圧《お》されて、自分がまるで櫛もブラシも当てないで来たこと、それに心も考えも、身なりと同じように、まるで、まとまっていないというので、気が引けるのであった。
『ユースタス、』とプリングル氏は微笑を浮かべて言った、『君は話の腕前のいいところを見せて、タングルウッドの子供達の間で、大変評判になっているそうだね。この子――子供達仲間じゃプリムロウズといってるそうだが――それからほかの子供達もみんな、あまりやかましく君の話をほめるんで、家内とわたしとも、是非その見本を一つ聞いてみたくなったんだがね。殊にそれが、ギリシャ、ローマの古い寓話を現代的な空想や感情を盛《も》った言いあらわし方に変えようとする試みらしいので、わたしには一層面白そうに思える。子供達からの又聞《またぎ》きだが、話の中のいくつかの
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