そう言って、彼女は縄跳びをはじめた。
 そのうちに日が暮れかかって来た。戸外の風景はたしかに淋しかった。濃くなってゆく夕闇の中を、遠く広く、灰色に雪がふりつもっていた。中空と同じように、地上には道も何も見えなかった。玄関の階段に高くつもった雪で、幾時間もの間誰も出入りした者がないことが知られた。もしも子供がただ一人でタングルウッドの窓際に立って、この冬景色に見入っていたとしたら、おそらく悲しくなったであろう。しかし、子供が五六人も集まると、たとえ世界をすっかり楽園に変えてしまうことは出来ないまでも、老耄《おいぼれ》の冬でも、毎日のように吹く風でも来い、へこたれはしないぞというくらいな元気は出るものだ。その上、ユースタス・ブライトが、即席に、いくつかの新しい遊び方を考え出したので、彼等はそれをやって、寝る時まで大陽気《おおようき》で騒ぎつづけたが、その新しい遊び方はまた、次の荒天の日にも役に立った。
[#改丁]

     タングルウッドのいろりばた
       ――「三つの金のりんご」の話の前に――

 吹雪《ふぶき》はあくる日もつづいた。しかし、その後、それがどうなったものや
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