があるんだ。己ぁいつもお前が好きだった、お前がな。元気な小僧だし、己の若くっていい男だった時に生写《いきうつ》しだからよ。いつも己はお前が仲間に入《へえ》ってくれて、紳士で死んで貰《もれ》えてえもんだと思ってた。ところが、なあ大将《てえしょう》今度はお前はどうもそうしなくっちゃならねえ。なるほどスモレット船長《せんちょ》は立派な海員《けえいん》だ。それぁ己もいつだって白状するさ。だが紀律が厳《きび》し過ぎらあ。『義務は義務だ。』って奴《やっこ》さんはよく言う。またそれにゃあ違《ちげ》えねえ。お前もうあの船長に近よらねえようにしろよ。あの医者だってお前にゃひどく怒ってるぜ、――『恩知らずの腕白者』って言ってたんだ。で、手つ取り早《ばえ》えとこを言っちまえば、まずこうだ。お前は自分の組の方へは帰《けえ》れねえ。あいつらはお前に帰って貰えたかあねえんだからね。そこで、お前が一人っきりでまた一つの組を起すとなると、こいつあどうも淋しかろうて。で、そうするんでなけりゃ、お前はシルヴァー船長の組に入らなきゃなるめえな。」
 ここまではよかった。とすると、味方の人たちはまだ生きているのだ。私は、船室
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