下でぶつぶつ言いながら坐っていた。岸には河口のすぐ近くにあの二艘の快艇《ギッグ》が繋いであって、両方ともに一人ずつ残って坐っていた。その中の一人は「リリバリアロー(註五八)」を口笛で吹いていた。
何もせずに待っていることはたまらなかった。それで、ハンターと私とが情報を求めに小形端艇《ジョリボート》に乗って上陸しようということになった。
前の快艇はその漕手らの右の方に曲っていたが、ハンターと私とは、海図にある柵壁の方向へと、真直《まっすぐ》に漕いで行った。ボートの番をするのに残された二人の者は、吾々の現れて来たのにあわて出したようだった。「リリバリアロー」もぴたりと止んだ。そして両人がどうしたらいいかと相談しているのが見えた。もし彼等がシルヴァーのところへ知らせに行ったなら、すべては違った成行になったかも知れなかった。が、彼等は何か命令されていたのであろう、元のところに静かに坐って、また「リリバリアロー」をやり出した。
海岸にはちょっと出張った処があって、私はそこを彼等と吾々との間にするように舟を進めた。そういう訳で、吾々は上陸しない先にもう快艇が見えなくなっていた。岸に着くと私は
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