ま》の内《うち》へ生《うま》れてござつたといって、信心《しん/″\》渇仰《かつがう》の善男《ぜんなん》善女《ぜんによ》? 病男《びやうなん》病女《びやうぢよ》が我《われ》も我《われ》もと詰《つ》め懸《か》ける。
其《それ》といふのが、はじまりは彼《か》の嬢様《ぢやうさま》が、それ、馴染《なじみ》の病人《びやうにん》には毎日《まいにち》顔《かほ》を合《あ》はせる所《ところ》から、愛相《あいさう》の一つも、あなたお手《て》が痛《いた》みますかい、甚麼《どんな》でございます、といつて手先《てさき》へ柔《やはらか》な掌《てのひら》が障《さは》ると第一番《だいいちばん》に次作兄《じさくあに》いといふ若《わか》いのゝ(りやうまちす)が全快《ぜんくわい》、お苦《くる》しさうなといつて腹《はら》をさすつて遣《や》ると水《みづ》あたりの差込《さしこみ》の留《と》まつたのがある、初手《しよて》は若《わか》い男《をとこ》ばかりに利《き》いたが、段々《だん/″\》老人《としより》にも及《およ》ぼして、後《のち》には婦人《をんな》の病人《びやうにん》もこれで復《なほ》る、復《なほ》らぬまでも苦痛《いたみ》が薄
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