のうしろを見せて戸にかくれけり
京の宿に五人の人の妻さだめ妻も聞く夜の春の雨かな
磯草にまどろむ君の夢が生むさくら貝こそひろひきにけれ
天人の飛行《ひぎやう》自在にしたまふとひとしきほどのものたのむなり
頬《ほ》に寒き涙つたふに言葉のみ華やぐ人を忘れたまふな
半身にうすくれなゐの羅《うすもの》のころもまとひて月見ると言へ
[#地から1字上げ](明治三十九年一月)
底本:「現代日本文學大系 25 與謝野寛・與謝野晶子・上田敏・木下杢太郎・吉井勇・小山内薫・長田秀雄・平出修 集」筑摩書房
1971(昭和46)年4月5日初版第1刷発行
入力:福岡茂雄
校正:ちはる
2000年11月30日公開
2006年3月18日修正
青空文庫作成ファイル:
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