ず、
唯《た》だ彼等|互《たがひ》に
阿附《あふ》し、模倣し、
妥協し、屈従して、
政権と黄金《わうごん》とを荷《にな》ふ
多数の駄獣《だじう》と
みづから変性《へんせい》するにあり。
彼等を選挙したるは誰《たれ》か、
彼等を寛容しつつあるは誰《たれ》か。
此《この》国の憲法は
彼等を逐《お》ふ力無し、
まして選挙権なき
われわれ大多数の
貧しき平民の力にては……
かくしつつ、年毎《としごと》に、
われわれの正義と愛、
われわれの血と汗、
われわれの自由と幸福は
最も臭《くさ》く醜き
彼等|駄獣《だじう》の群《むれ》に
寝藁《ねわら》の如《ごと》く踏みにじらる……
或年の夏
米の値《ね》の例《れい》なくも昂《あが》りければ、
わが貧しき十人《じふにん》の家族は麦を食らふ。
わが子らは麦を嫌ひて
「お米の御飯を」と叫べり。
麦を粟《あは》に、また小豆《あづき》に改むれど、
猶《なほ》わが子らは「お米の御飯を」と叫べり。
わが子らを何《なん》と叱《しか》らん、
わかき母も心には米を好めば。
「部下の遺族をして
窮する者無からしめ給《たま》はんことを。
わが念頭に掛かるもの是
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