妄動を。
起れ、聡明、堅実の
清き日本よ、我等より。

ああ、もろともに祝ひなん、
西宮なる高女生、
ここに学びて樹《た》つるなり。
斯かる理想の光る旗。


  市立高岡高等女学校校歌

我等の歌は、もろともに
内の理想の叫びなり。
また、みづからを励まして
呼ばるる声ぞ、いざ歌へ。

平野のかなた、天つ空、
峰を連ぬる立山に
比《よそ》へんばかり、われわれも
明るく高き心あれ。

桜の馬場に花ひかり、
古城公園松|秀《ひい》づ。
やさしき花のわれわれも
身の健やかさ、松に似よ。

婦人の徳の本《もと》として、
愛を養ひ、智を磨き、
善事に励む習はしの
楽しき日をば重ねなん。

ああ、大御代に生れ来て、
われら少女《をとめ》も学ぶなり。
このありがたき幸ひを
空しくせざれ、わが友よ。

互に他をば敬ひて、
ともに自ら重んぜん。
師の君たちの御教《みをしへ》に
いざ、つつましく従はん。

この感激をくり返し、
同じ理想に手をつなぎ、
確かに一歩、また一歩、
勇みて進む朗らかさ。

高岡市立高女生、
これを我等の誇りとす。
凜凜しき今日のよき少女《をとめ》、
輝やく明日の人の母。


 
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