奉教人の死
芥川龍之介
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)齢《よはひ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)親子|眷族《けんぞく》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから3字下げ]
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[#ここから3字下げ、30字詰め]
たとひ三百歳の齢《よはひ》を保ち、楽しみ身に余ると云ふとも、未来永々の果しなき楽しみに比ぶれば、夢幻《ゆめまぼろし》の如し。
[#地付き]―慶長訳 Guia do Pecador―
[#ここで字下げ終わり]
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善の道に立ち入りたらん人は、御教《みをしへ》にこもる不可思議の甘味を覚ゆべし。
[#地付き]―慶長訳 Imitatione Christi―
[#ここで字下げ終わり、30字詰め終わり]
一
去《さ》んぬる頃、日本長崎の「さんた・るちや」と申す「えけれしや」(寺院)に、「ろおれんぞ」と申すこの国の少年がござつた。これは或年御降誕の祭の夜、その「えけれしや」の戸口に、餓ゑ疲れてうち伏して居つたを、参詣の奉教人衆《ほうけうにんしゆう》が介抱
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