山鴫
芥川龍之介

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)主《あるじ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)唯|五十雀《ごじふから》が

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「日+燻のつくり」、第3水準1−85−42]

〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)裏にかくれた 〔e'rotique〕 であつた
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
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 千八百八十年五月何日かの日暮れ方である。二年ぶりにヤスナヤ・ポリヤナを訪れた Ivan Turgenyef は主《あるじ》の Tolstoi 伯爵と一しよに、ヴアロンカ川の向うの雑木林へ、山鴫《やましぎ》を打ちに出かけて行つた。
 鴫打ちの一行には、この二人の翁《おきな》の外にも、まだ若々しさの失せないトルストイ夫人や、犬をつれた子供たちが加はつてゐた。
 ヴアロンカ川へ出るま
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