も書く気がしなかつたので、只主人公が病気か何んかになつて、静かに死んで行《ゆ》くところを書くつもりであつた。ところが、書いてゐるうちに、その火事場の景色を思ひついてそれを書いてしまつた。火事場にしてよかつたか悪かつたかは疑問であるけれども。
[#地から1字上げ](大正九年三月)
底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行
1979(昭和54)年4月10日初版第11刷発行
入力:土屋隆
校正:松永正敏
2007年6月26日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全2ページ中2ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
芥川 竜之介 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング