しるこ
芥川龍之介
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)久保田万太郎君《くぼたまんたらうくん》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|度《ど》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から2字上げ](二、五、七)
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久保田万太郎君《くぼたまんたらうくん》の「しるこ」のことを書《か》いてゐるのを見《み》、僕《ぼく》も亦《また》「しるこ」のことを書《か》いて見《み》たい欲望《よくぼう》を感《かん》じた。震災《しんさい》以來《いらい》の東京《とうきやう》は梅園《うめぞの》や松村《まつむら》以外《いぐわい》には「しるこ」屋《や》らしい「しるこ」屋《や》は跡《あと》を絶《た》つてしまつた。その代《かは》りにどこもカツフエだらけである。僕等《ぼくら》はもう廣小路《ひろこうぢ》の「常盤《ときわ》」にあの椀《わん》になみなみと盛《も》つた「おきな」を味《あぢは》ふことは出來《でき》ない。これは僕等《ぼくら》下戸仲間《げこなかま》の爲《ため》には少《すくな》からぬ損失《そんしつ》である。のみならず僕等《ぼくら》の東京《とう
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